— Strange Aunt 理論 — 七五三は、特別な日。 でも、3歳の子にとってはどうでしょう。 知らない場所。 知らない服。 知らない大人たち。 緊張して当然です。 それなのに現場では、 「〇〇ちゃん、笑って〜!」 「ビッグスマイル〜!」 と、大人たちから次々に声がかかります。 ……いやいや、 そんなに言われて笑えるわけないでしょ。 子どもにとって七五三は、 “頑張るイベント”じゃない。 本当は、安心できる体験であってほしいと、私は思っています。 だから私は、ちょっと変な大人になります 七五三の現場で、 私はよく ちょっと変なおばさん になります。 ・黄色い帽子 ・耳がピョコピョコ動く ・全力で、でも真剣に ふざけているように見えるかもしれません。 でも、これは冗談ではありません。 「変」は、ふざけていない ここ、とても大事なところです。 私は、 子どもを笑わせるために これをやっているわけではありません。 安心させるためです。 その一瞬、 「怖くない」 「大丈夫」 「この人は安全」 そう感じてもらえたら、それでいい。 その小さな安心があれば、 日本髪も、 着物も、 ちゃんとできる。 これが、私の大切にしている Heartfelt care(心を込めたケア) です。 実際に起きたこと この日、 最初は固まっていた3歳の女の子。 でも気づいたら、 帽子の耳を触って笑っていて、 最後は、抱っこでぐるぐる回っていました。 […]

その着物は、 祖母が収容所へ向かうとき、 自分の婚礼着物と、夫の着物を、手荷物として持っていったもの でした。 持っていけた荷物は、 自分で運べるだけの、ほんのわずかなもの。 その中に、 二人が結婚したときに身にまとった着物を選んだ理由は、 語られていません。 その事実を、 私は後になって知りました。 ある日、一人の女性から、一本のEメールが届きました。 「質問したいことがあるのですが、 お電話でお話しできるお時間はありますか。」 お話を伺うと、彼女は祖母が遺した、古い着物を一枚持っていると言いました。 その着物が、どんな着物なのかを知りたい。 それが、彼女の最初の相談でした。 数日後、彼女は私のスタジオを訪れました。 手にしていたのは、長い年月を経たとは思えないほど、丁寧に保管された一枚の着物でした。 広げてみて、私は息をのみました。 それは、婚礼着物でした。 一緒に収められていたのは、丸帯。 婚礼用の帯で、重さはおよそ4〜5キログラム。 今ではほとんど目にすることのない、格式の高いものでした。 彼女は、その着物を 「自分の結婚式で着たい」と言いました。 けれど、祖母はとても細身の女性だったようで、 その着物は、今の彼女の体型には身幅が少し足りませんでした。 特に、着物の内側に重ねて着る、赤い襟のついた襦袢は、 どうしてもサイズが小さく、 そのまま使うことができませんでした。 そこで、中に着るものだけは私のスタジオのものを使用し、 祖母の着物に合わせて、 襟の色や雰囲気をできる限り近づけました。 その上に、祖母が遺した婚礼着物を重ね、 補正と着付けで、なんとか袖を通せる形に仕上げました。 支度を終えたあと、 彼女は静かに着物に手を触れながら、言いました。 「おばあちゃんが、この着物を着ていたんですよね。」 その目には、涙が浮かんでいました。 まるで、布の向こう側に、 祖母のぬくもりを感じ取ろうとするかのように。 そして、同じケースの中には、 もう一着、着物が入っていました。 夫である祖父の着物です。 そばには、すっかり茶色に変色し、 固くなった足袋もありました。 着物の寸法から、祖父もまた、とても細い体格の男性だったことが分かりました。 二人の着物を私に見せながら、 彼女はずっと、言葉少なに、涙を流していました。 やがて、彼女はこう話してくれました。 これらの着物は、 祖母が収容所へ行くとき、 自分の婚礼着物と、夫の着物を、手荷物として持っていったもの なのだと。 […]

これは、私の着物人生の中でも一生忘れない1日でした。 まずは、ほんの一瞬のシーンですが…おばあちゃんの「初めて自分の着物姿を見た瞬間」をどうぞ。 🎥 その瞬間のショート動画はこちら → YouTube Shorts なぜこの日、おばあちゃんは着物を着たのか おばあちゃんは92歳。認知症が少し進み始めていて、日によって会話がはっきりする日もあれば、曖昧になる日もありました。 この日、おばあちゃんが着物を着た理由は——大好きな孫の結婚式に参加するため。 家族はこう考えていました。 その判断は、奇跡のようにちょうどいいタイミングでした。 家族の中で、おばあちゃん“だけ”が日本語 お孫さん夫婦も、他のご家族も全員英語。おばあちゃんだけが日本語を話します。 だから私は着付けに入った瞬間から、ずっとおばあちゃんと日本語でお話ししていました。 その会話が、あまりにも優しくて、深くて、切なくて…。 おばあちゃんが語ってくれたこと 着付けをしながら、おばあちゃんはこんな話をしてくれました。 おばあちゃんはゆっくり丁寧に、時々迷いながら、でも心の奥から言葉を出してくれました。 その内容を後でご家族に英語でシェアすると、家族みんなが静かに涙ぐんでいました。 ”もうひとつの願い” 会話の途中で、おばあちゃんは突然こんなことを言いました。 「もうひとり孫がいるやろ? きっとあの子が花嫁の着物姿を着て見せてくれるやろうから、それが楽しみなんよ。」 胸がぎゅっと締めつけられました。 実はその“もうひとりの孫”というのは、この日まさに結婚式を迎えたお孫さん本人のことだったのです。 記憶が揺れる瞬間がありながらも、その言葉の奥にあったのはたったひとつ。 「孫の花嫁着物姿が見たい」 という純粋で温かい願いでした。 その言葉を、私は後でお孫さん(花嫁)に伝えました。 結婚式が終わったあと、お孫さんから連絡がきました。 「おばあちゃんと一緒に、着物で写真を撮りたいです。」 その瞬間、私は思いました。 ——おばあちゃんが望んでいたのは“花嫁の着物姿”。それなら絶対に白無垢がいい。 提案すると、お孫さんはすごく嬉しそうに「ぜひ撮りたいです!」と返してくれました。 しかしその後、ご夫婦は新居のリノベーションに入ることになり、撮影は “少し先でもいいか” という流れに なりました。 しかし —— あと一歩、間に合わなかった 数ヶ月が経ち、ようやく撮影できるタイミングが来た、その時。 おばあちゃんが転んでしまい、顔を強く打って入院。 そこから体調はゆっくりと崩れていき、そのわずか1ヶ月後——静かに眠るように、旅立たれました。 後で家族から聞いた話。 おばあちゃんの体には何十年も前から癌が広がっていて、92歳まで元気で生きていたこと自体が奇跡だったそうです。 そして——お孫さんが望んでいた 「おばあちゃんと2人で着物姿を残す」 という願いは、叶わないままになってしまいました。 おばあちゃんは、孫の結婚式の日に初めて着物を着た。 あれが、最初で最後の、奇跡の着物姿でした。 最後に読者へ — メッセージ […]

七五三は、お子さまの成長を祝う日本の伝統行事。でもロサンゼルスで着物を纏うと、そこには もうひとつの物語 が生まれます。 ママが着物を着た瞬間、世界がふっと変わる 先日の七五三撮影で、お母さまも着物を着てくださいました。 その姿を見た双子ちゃんが、ふっと息を飲んでつぶやいた言葉。 「ママ…きれい…」 毎日、家族のために全力で走り続けているお母さん。だけど着物を纏った瞬間、表情がふわっと柔らかくなる。 その変化を、子どもたちはちゃんと見ている。 あの目の輝き。私はきっとずっと忘れません。 文化は“教える”より、“感じる”もの 「私もママみたいに着物を着たい」「次はぼくの番!」 七五三はただの写真撮影ではなく、日本の文化を全身で“体験する”時間。 家族みんなで着物を着たその記憶は、きっと将来のどこかで、お子さまの心にそっと灯ります。 “ママが着物を着よう”と決めるその一歩が、未来になる お母さまのその選択は、お子さまの文化への興味、家族のつながり、そして未来への小さなきっかけになります。 着物はただの衣装じゃない。世代を超えて受け継がれる、あたたかい体験です。 🎥 こちらのショート動画では、この日の一瞬の変化を映像でご覧いただけます。 YouTube Shorts 七五三着物レンタル・撮影(ロサンゼルス・近郊)のご予約はこちらから Kachou-kimono では、ロサンゼルスを中心に パサデナ・グレンデール・トーランス・オレンジカウンティ など、近郊エリアでも七五三の着物レンタル・撮影を年中受付しています。他州も出張可能です。 サービス内容: 秋の伝統的な時期はもちろん、ご家族のご都合に合わせて、いつでも七五三の撮影を楽しんでいただけます。ロサンゼルスで七五三を迎えるご家族のみなさま、ぜひ着物をまとって特別な時間を体験してみませんか?家族で過ごす楽しい着物時間を、心を込めてお手伝いします。 Instagram: @kachoukimonoWebsite: https://kachou-kimono.com/home-jp 日本語/英語 どちらでもOKです。 English Blog -> click here

あなたの特別な日に、静かに寄り添う “永遠の白” 結婚式の準備は、ふたりの物語を少しずつ形にしていく時間。もし日本の伝統に惹かれる気持ちがあるなら、白無垢は本当に美しく、心に残る選択です。 白無垢の “真っ白” には、純粋さ・新しい門出・新しい家族に染まっていく心そんな優しい意味が込められています。 白の絹がふわりと光をまとい、刺繍がそっと浮かび上がる瞬間——白無垢をまとう花嫁さまは、時間がゆっくり流れるような、忘れられない美しさを放ちます。 白無垢は、長襦袢(じゅばん)・帯・小物を丁寧に重ねていくことで“花嫁としての姿” が完成していきます。文様には鶴、松、桜などのおめでたいモチーフが使われ、長寿・喜び・繁栄 …未来への温かな願いが込められています。 ここロサンゼルスで白無垢を選ぶということは、ただ衣装を決めるのではなく、日本の美しい文化を胸に抱きながら、自分たちの物語を紡ぐ ということ。 静かで澄んだ美しさを持つ白無垢は、花嫁さまの気持ちに寄り添い、特別な一日を優しく包み込んでくれます。 私はロサンゼルスで白無垢レンタル・着付け・当日のアテンドまで、すべて丁寧にサポートしています。白無垢選びから当日の細やかな調整まで、花嫁さまが安心して過ごせるよう、心を込めてお手伝いします。 撮影イメージは 着物ウェディング にも掲載しています。 結婚式の一日はあっという間ですが、白無垢をまとった瞬間の気持ちは、きっと一生心に残るもの。 ロサンゼルスで白無垢の結婚式を考えている花嫁さまへ。あなたの心に響く一着を、一緒に見つけられたら嬉しいです。 白無垢は “着物” を超えた、物語であり、祝福であり、日本の美しさそのものです。 このブログを読んで、着物や和婚に興味を持ってくださった方へ ブライダル着物レンタル・撮影サポートはこちら Instagram: @kachoukimonoWebsite: https://kachou-kimono.com/home-jp あなたの“一生に一度の大切な瞬間”を、美しく心に残る形でお手伝いしたいです。 日本語/英語 どちらでもOKです。 English Blog -> click here
